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良い点
・幻想的な世界観とグラフィック
閉鎖された島が舞台となり、古びた遺跡が所々に点在しており、自然も豊か。
序盤は洞窟からのスタートなので、外へ出た時の解放感はかなりのものです
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私の語彙力では上手く言葉に出来ないが、全体的にグラフィックが若干白みがかっており幻想的な雰囲気をより感じられました

またライティングも素晴らしく、うっとりさせられる
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ステージも規模の大きいものが多く圧倒され、建物などが破壊される描写はダイナミック!
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今時はあまり珍しくありませんが、画面上に体力バーやステータスなどが一切表示されない仕様になっているので、没入感は相当高い


・癒しであり心強くもある唯一無二のトリコの存在感
タイトルにもある通り今作の鍵となるトリコですが、魅力に満ち溢れたキャラクター
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小さい穴に頭だけ入れたり、水辺でゴロゴロ水浴びしたりと可愛くてついワシワシと撫でていたものです.....
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細い道だと少年だけで進む事になるんですが、その時も後ろで寂しそうにこちらを見つめてきます
名残惜しくもそのまま先へ一人で進むとクゥーンといった寂しそうな鳴き声を発して、早く戻ってこなければ....
という気にさせられる。
こんな細い足場に留まっているのも健気で可愛いですよね
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とにかく仕草1つ1つに癒しを感じる
もちろんそれだけではなく、非常に心強い存在として少年を助けてくれる
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崖から落ちそうになった時や敵の鎧に襲われた時などは自分の体を盾に意を決して助けてくれます
(※不覚にも鎧に襲われてる時のスクショ無かった...)
その頼もしさと言ったら子供を守る母親のようで、一歩も引くことが無い

戦闘が終わったあとは敵が突き刺してきた槍を引き抜くこともできるんですが、抜くときは如何にも痛そうな声をあげこちらも何故か申し訳ないような気持ちにさせられる......
(※ここもスクショ取り忘れ、正直スクショ撮んなきゃ!とか普通に忘れてプレイしてた)
そして抜き終わったらありがとうの意を込めてナデナデ
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これが私の中で恒例化してしまった


・良い意味で曖昧なコミュニケーション
そして最後に意思疎通の難しさ
プレイヤーは少年を操作しトリコと強力して遺跡を進んでいくことになります。
序盤をある程度乗り越えた辺りからは、自分の意思を言葉ジェスチャーで伝える事が出来るようになるが、指示を出しても動いてくれなかったり顔をかしげてしまうような事が多々ある。

↓初回特典についてきたアートブック内にある各指示のポーズ
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この説明だけではトリコに対しイラッとしそうと思うかもしれませんけど、そのせいもあってこちらの意思が上手く伝わりるとトリコに意思が伝わった嬉しさ先へ進めることへの達成感が半端ないです
それにペットを飼ったことのある方なら頷いてくれるのでは?と思うのですが、トリコとのこういうやや曖昧なコミュニケーションにはリアルさがある気がするんです
あ、ちなみに私も猫飼ってますよ
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もちろん私だってうまくいかずモヤモヤしたし、場合によってはイライラもしました
ただ、そういうのも混み混みで動物って感覚が強いしイライラしても最終的にはトリコが愛おしく感じる
トリコはゲームの中とはいえそこに生きていると錯覚させる生き物なんです。
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このような主人公(プレイヤー)とパートナーで物語を進めていくゲームは他にも何作かありますが、そのどれもがこちらの指示には基本忠実かつ迅速に対応してくれるものがほとんど。
そしてそれはゲームとしては正しく、本作は一般的にゲームとしては悪い点という風になってしまうでしょうが本作においては逆にこれが成功しているように感じる
 海外のレビューサイト等でもこの点は賛否別れるところでしたが、私はイラッとしたことも引っ括めて良い点の1つとして挙げようと思います。


悪い点
カメラが厄介
カメラは他のゲームでも一般的な右アナログスティックを使用するのだが、変に慣性が働いているせいでスティックを離した気になっても、微妙に動いてしまう

それと狭いステージ内での行動時に様々なアクションを行う際にカメラが大きく動いてしまい、非常に見づらい
ひらけたステージならなんら問題はないが、狭いステージもそれなりにあるので困る
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少年だけではそうでなくともトリコから見れば狭いと感じる遺跡が多数あり、場合によってはトリコも少年の姿もマトモに見れないような位置にカメラが置かれてしまうこともあった
狭いステージ自体はトリコの大きさを再確認出来るのでアリだと思うがカメラは擁護できませんね 
 
 
・ややムラのある操作性
少年のアニメーションは非常に凝っているのだが、リアルで最初のうちは違和感があるかもしれません
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といってもそれは次第に慣れていきますし、上に挙げた3枚の画像のようなアクションは特に問題はありませんでした
たまに落ちちゃうこともありましたけど、それは完全にプレイヤーのミスですし。

やりづらいと感じたのは、トリコにしがみついて移動しようとすると行きたい方向とは別方向に行ってしまうこともしばしば
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特に首下や腹などから移動しようとすると思わぬ方向へ移動しちゃうんですよね
少なくともここはあまり直感的な操作とは言えなかったかな~と。



 とまぁ、こんなところでしょうか
良い点の方で既に書きましたが、人によってはトリコが指示に上手く従ってくれない点も悪い点に入るかもしれない
私はありだと思ったので良い点に入れましたが。 

謎解きの難易度はやや難しめに感じましたが、あまり謎解きが得意でない私(少なくとも自分ではそう思う)が攻略などは見ずに自力でクリア出来たので少なくとも理不尽といった物ではないので安心して欲しい



まとめ
本作に"完璧なゲーム"という言葉はどうもピンと来ない。
カメラムラのある操作性はゲームとしてはあまり無視出来ない不満点ですしね。
 それでも全体のゲームデザイン少年とトリコに徹底的にフューチャーした関係性幻想的なグラフィックと言った他のゲームには持ち得ない武器であり"美しいゲーム"という言葉が本作には最もしっくりくる気がします

正直買う前までは上田作品を今まで遊んだことも無く、あまり大きな期待もしてませんでしたが、まさかここまで心奪われる作品だったとは......
私の中では今年購入したゲームの中でもトップクラスのゲームですね。
感情的になってコントローラー握り締めるし、クリア後にここまで余韻に浸れたゲームなんていつぶりだろうか.....


それにしても、私の語彙力で本作の魅力が伝わったかどうか心配でしかたがない.....(´・ω・`)



p.s
クリア済みの者として1つアドバイスをすると、楽しみ方としてはトリコを道具としてではなく動物として扱ってあげると良いと思います。
あと感受性の高い方やペットを飼っている又は買っていた方は恐らく楽しめるかなと。