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良い点
戦場のヴァルキュリアシリーズの特徴とも言えるBLiTZによる戦闘は本作でもやっぱり面白い。LiTZの説明はメンドくさいのでこちらの公式動画でも見てください。

大枠のジャンルとしてはシミュレーションRPGに当てはまりますが、同様のジャンルと違い選んだキャラクターを自分で動かし、標準も自分で決められるという適度なアクション性が気持ち良い。そういった要素があるからこそ、シミュレーションRPG苦手な自分でも唯一最後までプレイ出来たシリーズなのかも知れません
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動画にもありますがお馴染み偵察兵突撃兵対戦車兵支援兵狙撃兵の5つの兵科のほかに擲弾兵という兵科が新たに加わった
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飛距離は狙撃兵ほどではありませんけどそれなりに長距離まで狙えるほか、擲弾が放物線を描くのでターゲットとの間にちょっとした壁があってもお構いなしに攻撃出来るといった特徴があり、擲弾の性質上着弾地点がちょっと大雑把でも範囲攻撃なので攻撃自体は当た(着弾地点に近い方がよりダメージを与えられますけど)

その代わり重い装備をしているせいなのかAP(移動に必要なスタミナ)は低く、移動スピードも遅いので慎重に行動をしなければならない。攻撃体勢に入る為の準備も相当時間が掛かりその間に敵の迎撃範囲にいるとダメージを食らう為でかなり癖のある兵科でした。
しかしハマると相当強力なのでバンバン攻撃して良い任務なら、一人は参加させたい



せっかくなので基本的な5兵科の特徴も書いてみましょうか
偵察兵:その名の通り偵察に適した兵科、APが全兵科中最も高く移動速度も速いのでちょっとその辺を走らせ地形や敵の配置を把握するのに重宝する。武器はライフルで近~中くらいの距離で尚且つヘッドショット狙いであればある程度戦闘もこなせグレネードライフルが解禁されるとさらに使い勝手がよくなる
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突撃兵:攻撃力に特化した兵科で、マシンガンによる攻撃力はピカイチ(集弾性は低いのである程度近づかないとダメージを与えられませんが.....)防御力も対戦車兵の次に高くちょっとの攻撃程度ではすぐ死なない。火炎放射器解禁されると近距離で前方方向に
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対戦車兵:戦車に対抗出来る対戦車槍を得物に持つ兵科。防御力も全兵科中トップなのも心強いですが、相手のターン時に近くまで攻めてきても他の兵科と違い一切迎撃が出来ないので的になりやすい。
また重武装なのでAPも移動速度も低い
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支援兵:地雷の撤去や戦車の修理、崩れた土嚢を治すなど支援兵でしか出来ない仕事をこなせる。ラグナエイドによる回復量も多く、仲間の接触するだけで弾薬を補充してあげる事も出来る。地味ではあるが縁の下の力持ちってやつだろうか、APは偵察兵の次に高い
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狙撃兵:スナイパー!そのままですね。APは低めですが移動速度は普通くらい、遠距離から敵を狙えヘッドショットならほぼ一撃で敵を倒せるのが強みですが、防御力は低い
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擲弾兵が加わった事で戦略の幅が広がったのですが、今作はそれ以外に全体的に戦略...もとい移動の幅が広がった印象が強いですね。1の頃はどうしてもAPの低い対戦車兵や狙撃兵は、ほか3兵科に比べ移動力に大きな差が生まれていました。

 4でも兵科毎のAPゲージ量は何ら変わってはいないのですが、装甲車コープといった要素でAPの低いという弱点をもった兵科を救済しています。


装甲車は戦車などと同じ枠として配置出来るユニットで、近くにいる歩兵を(初期状態では2人まで、強化する事で搭乗人数は増やせます)乗せたまま移動が出来る(キャリー)。

戦車のように徹甲弾や榴弾といった強力な武装こそ無いものの歩兵を銃弾の嵐から守り安全に送り届ける事が出来るだけで十分価値がある。
もちろんAPの低い兵科はこの装甲車との相性は抜群に良い
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もう一つのコープは、リーダー格のキャラクターが自分以外の2キャラを連れた状態で移動出来るというもの。特に偵察兵リーダーによるコープなんて、普段のAP低い兵科からは考えられないほど遠くまで追従させる事が出来るので
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その代わりコープは自分のターンが回ってくる度に一度しか使えないんですけどね~、とは言っても
こちらもAPの低い兵科を遠くまで運ぶのに役立ちますし、特攻するなら突撃兵をコープするなどその場の状況に応じたコープ相手をその都度選ぶようにすると戦況をコントロール出来て面白いです

基本的にストーリーにぐいぐい絡んでくるメインキャラクター達がリーダーに該当するのですが、今作だとそれ以外の一般隊員のうちの1人をリーダー任命できるので出撃頻度や使いやすさ、兵科などに応じて選ぶと良い。
上のスクショのカルトくんも一般隊員ですからね、使いやすいのでリーダーにしました。



あとお気に入りの要素が隊員断章
1同様メインメンバー以外も個性的な顔ぶれが多いのですが、4ではメインストーリーとは別に隊員断章というものが用意されている。こちらは3人の隊員が1つのミニエピソードの中で互いを理解し成長していくといったもの。
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短いながらも元から立ってるキャラにより深みと愛着を持たせる事には成功してる。とは言っても2や3の時から隊員断章はあったのかも知れませんけどね、私は1しかプレイしてないから許して......


普段メインでは関わらない一般隊員達なので、他の誰かと絡んでいる様子を見ているだけでも面白い
戦闘での攻撃や被ダメ、移動中などに発するセリフから勝手にこういったキャラなのかと分析してるん

ですが、自分の中で出来上がってたキャラを隊員断章で上手くひっくり返される事も多く最高
 相変わらず各キャラ毎に持つ生い立ちや好み、コンプレックスなどを元にしたポテンシャルは個性を持たせる事に上手く結びついてて好き
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ポテンシャルはレベルを上げたりする事で増えていきます。中にはマイナスに働くポテンシャルもありますが、そういう性格のキャラなんだなって思うと許せちゃう、不思議
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そして隊員断章をクリアする事でプラスのポテンシャルはより良い物に、マイナスポテンシャルがプラスに転じたりといったことが起きる為キャラを知る事は出来るわ能力もアップするわで良い事尽くめ
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ストーリーも中々熱く自分好みでした。1と同じ時系列で行われている第二次ヨーロッパ大戦という架空の戦争を連邦視点で描かれます。(1は小国ガリア視点)

大型雪上巡洋艦センチュリオンといったドデカいロマン溢れる兵器は私も男ですからテンションアガりますし、クロードとラズの熱い友情描写もかなりグサッと来ました。序盤はかなり無鉄砲で軽率な行動が目に付くラズですが、クリアした方なら好きになってるハズです.....
少なくとも嫌いって事はないよね?私は大好きになりましたが。
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一方で悪い点
例えば兵器開発画面での動作がすっとろい
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上下にカーソル動かすだけでも明らかに1テンポ遅いような動作で、何か1つ作る毎に同じテキスト文を話す仲間キャラ挟まれる....それいちいち要らないだろうと......

私の記憶の中での話ですが、多分1もこんな感じだった。でもあれから大分経ってる訳だしもっとサクサク動作してくれても良かったんじゃないですかねぇ


それ以外だと今作で度々戦うボス戦車が無駄に硬過ぎてイラッとするって位かな?
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1に登場したボス戦車も硬かった気はしますが、ここまで硬くは無かったような....と思える硬さ。しかも何度か合間見える形となるので、こいつが出てくるとわかっただけで後半からはテンションが下がる



まとめ
システム面に関しては初代から大幅に変わったような印象こそ受けないものの、良い点で挙げたような戦略の幅を広げる細かい要素がたくさんあり、正統進化という言葉がしっくりくる遊びごたえのある作品に仕上がっていました。
シリーズファンは当然買ってるでしょうが、私のように1だけプレイしてる人も何の違和感も無くすんなり遊べるハズ。もちろんシリーズ未プレイの人も是非この機会に入ってみてくださいね!!!!