良い点
・過去最高のモデリング
ゲームとしての出来はほぼ未完成なんじゃないか?という出来の初代からモデリングにおいては高い評価を得ていました。
最新作であるファンタジアでは、Vita版のほかにPS4版での発売という事もあってより精密になりアニメチックなゲームの3Dモデルとしてはかなり良いレベル
さらに今作では2Dイラストも人気イラストレーターを起用した事もあり、皆可愛い
1のイラストは芋っぽい、2のイラストは古臭い同人臭漂うものでしたが、(モデリングは良いのでまぁいいか....と割り切っていました)ファンタジアでようやくイラストもモデリングも最高の出来で文句のつけどころがないかと。
・尋問特訓"そのもの"は一応進化
バレガシリーズの魅力の1つともなっているのが尋問特訓
2までに実装されたシングル尋問特訓、ダブル尋問特訓、逆尋問特訓がありつつ今回新たに加わった触手やスライムを使った尋問は異世界が舞台ならではのファンタジーエロス展開が好きなら刺さるシチュエーションでしょう。
↑公式で公開してるスクショ
さらに360度カメラをぐりぐり動かせる事で、舐めまわすようなアングルを可能にしている。正直操作性はイマイチだが許せるレベル
尋問されている相手の周りにキャラを配置するギャラリーは.....まぁ微妙かも
↑公式で公開してるスクショ
逆尋問の時は複数人に責められてる感が出ていて好きだけど、それ以外だとカメラアングル変えてる時に邪魔になって尋問してるキャラが見えづらくなっちゃうから基本配置はしないようにしてましたね
と、微々たる微妙な点もありますが全体的に尋問特訓は進化してるのですが、非常に大きな不満が2つほどありましてね....こちらは悪い点に載せます
悪い点
・全体的にテンポが悪い
まずはイベントシーン
キャラが喋り終わってから次のキャラが表示されたり、次のテキストが表示されるまでの待ち時間が気になりました
今まではもうちょっとサクサク行ってなかったっけ?
毎ミッションの前後には語り+イベントが必ず挿入される事もあり、その妙な間延び感にもイラッ
次に戦闘シーン
こちらは目的地に到達しクリアと思いきや、ロードを挟んでのエリア移動.....このロードが激長ってワケじゃないんですが、PS4でこのレベルか...ってくらいのロード時間
まぁ感じ方は人それぞれなんであんま言わないようにしますが、私個人としてはちょくちょく挟むロードは気になるレベル
・TPSとして大幅劣化
今作では戦闘のスタイルが過去作から変化しています。
これまでは相手になるキャラクターも銃を扱いこちらに発砲してくる事から、時には遮蔽物に隠れたり遠くから狙い撃ちするなど、洗練はされておらず未熟ながらもTPS色が強いものでした。
↑バレットガールズ2の戦闘画面
今作は敵がオークやスケルトンといったファンタジー満載のモンスター達。
魔法の玉を飛ばしてくる敵などもいるにはいますが、基本的に敵は大勢で接近戦をメインとした攻撃をしてくる。
フィールドはどこも視界がよく開けている為、TPSというよりはTPS風無双アクションゲームって印象。
今作をつまらなくしてる要素を、順番に紹介していきたいと思います
①マシンガン一択なゲームバランス
シチュエーションに応じ武器を選択するのもTPS・FPSの楽しみの1つと考えていますが、このゲームでは敵がワラワラ寄ってくる事、視界がどこも開けてる事が大前提な作りなのでマシンガン一択です。
ハンドガンなどでは単純にちまちま攻撃するだけで殲滅力に欠けるし、スナイパーライフルに至ってはどこで使うのかマジで分からん。カグラPBSのスナイパーライフルくらいの産廃武器
ショットガンは拡散範囲が狭く使いづらい、アサルトは安定してるはしてるけどマシンガンのが遥かに殲滅力があり短時間で終わる。
バズーカは強力ですが装填数が少ない、サブとしてなら使える
いうなれば、ほとんどの武器の有効性が発揮出来るようなシチュエーションがほぼ作られてないんですね。
マシンガン以外だと時間が掛かり、戦略性も薄い為作業感だけが残る
②ミッションが単調
どのミッションも敵出現→一定数倒して次のポイントへ→敵出現→一定数倒して次のポイントへのループ
そして最後は殲滅しきるか、到達ポイントへ付けば終了
これはストーリー上どんなイベントであっても変わらない
静かに行動するであろう雰囲気を醸し出してるイベントシーンがミッション前にあろうと、それと関連付ける気なんて一切ありません。
そして目標ポイントへ着くとそのままロードを挟み、別のエリアへ強制移動させられミッション続行するパターンも多いが、いずれにせよやる事は上記のような作業戦闘で辟易してくる
こんなバリエーションもヘッタクレも無い水増しミッションがあるだけでも、精神的に疲れるというのにエリア移動なんかさせた上でプレイ時間をさらに水増しさせられるんだから溜まったもんじゃありません。
もう会社で作業してる感覚と一緒ですよこれ!?
③敵を倒す爽快感が薄い
作業的な戦闘でも敵を倒す爽快感のようなものが高ければ多少は紛れるというものですが、残念ながらそんなものはありません。
過去作に爽快感があったかと言われればNoですが、代わりにTPS色が強かったおかげで軽い駆け引きや戦略性もあったので戦闘はそれなりに面白かった。
↑2のスクショ、ステルス行動中
今作では戦略性は皆無、無双風TPSに変化された事もあり爽快感ぐらいは求めたくなるのが正常な思考だと思う。
まぁさっきも言ったけど爽快感は無いです。こちらからショボイ発砲音を響かせ倒れた敵はうぅ~.....
とうずくまりそのまま消えるだけ
④風景が代わり映えしない
フィールドの風景やあちこちにあるオブジェクトなんかも、TPSの一種の楽しみ方ですが基本暗めで岩場、遺跡、塔ばかりで空模様もあまりよかった記憶が無い(たまに青空な時もあるが、どこも岩に囲まれている)
そんな訳で風景を楽しむといった楽しみ方はまず出来ないでしょう
①~④で挙げたのが私からみたつまらない点ですね。
この際ゲーム性がTPSから無双チックになったのは別に良しとしましょう、外伝だって事を考えれば許容出来る。ただ無双チックになったというのにそれに準じたシステムが構築されていないのが問題。
よくこんなもん販売したものですね
・尋問特訓時のみシェア機能が制限される
バレガの一つの魅力ともなっている尋問特訓
しかし、本作ではその尋問特訓中のみシェア機能が制限され録画も出来なければスクリーンショットも撮れないようになっている。
↑尋問特訓終了後のスクショ
良い点で貼り付けた尋問特訓スクショに、公式で公開されたものと補足を入れたのはその為です。実際は撮る事ができません。
個人的にこれがかなり大きく落胆したポイント
過去にカグラEVや夏色ハイスクルなどのタイトルで、SNSにアップされたスクショが不適切とされ後にシェアが禁止されるといった経緯がありました。(カグラEVはスクショ自体は可能ですが、シェア機能でSNSにUPする事が不可能に)
そんな事でその後発売されたぎゃる☆がん だぶるぴーすでは妄想モード中のスクショが出来無くなるなど、過敏に自制する事が多くなりました。
バレガの尋問特訓は1や2の頃から過激で、最新作でシェア制限がかかるのも分からなくは無い話ですが、私はそこまで割り切れるほど大人じゃない....
どうしても私はこれ(尋問特訓のスクショ撮影)がやりたかった!!!
シェアは出来ずとも、スクショ撮影自体は出来るとかにして欲しかったですね......
1や2ではスクショ出来ていた事を考えると、悪い点の1つとして挙げるに値するポイントだと思います。
ついでに言うと、尋問特訓中に周りのゲージやアイテムを使った際の過剰なエフェクトの表示を消せる配慮が無いのも気になった。
1や2では出来たのになぜ最新作では出来ないのか?
まぁ有ったとて結局スクリーンショットは撮れないのでどうでもいいですけどね。
まとめ
本作はようやくバレガのPS4デビューという事で非常に期待していたタイトルだったのですが、こんな出来のものが発売されてしまい残念な気持ちです.....
私がこの手のゲームに期待してるのって、エロで釣ろうとしてるけどゲームとしてもそこそこ面白いやんけ!
っていうギャップなんですよね、今作では叶えてくれませんでしたが。(2は叶えてくれました)
前作からの改善点が多く、楽しく&遊びやすくなった バレットガールズ2 レビュー
まぁファンタジアという名の外伝作という事もありますし、ちゃんとしたTPSで作られているであろう正統続編バレットガールズ3に期待したいと思います。
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いや、バレガ3作る予定ありますよねD3Pさん?
絶対買うから出してくれよ~頼むよ~