ラチェット＆クランクなどで知られるインソムニアックゲームズが手掛けるアメコミを原作としたゲーム。アメコミゲーの傑作と言えばバットマンアーカムシリーズが昨今では有名

それと肩を並べる....いや見方によっては遥かに凌ぐようなタイトルが現れました。

それこそが今回紹介するスパイダーマン！

超能力やスーパーパワーを駆使するオープンワールドの場合、乗り物には乗れないが移動はそこまでストレスにならないゲームが多い。(インファマス:セカンドサンやセインツロウ4、プロトタイプ:国内未発売など)

本作もそれに該当します。ただスイングするだけでなく前方にあるいくつかのピークに糸を引っ掛けさらなる加速を得たり、建物に当たってしまってもそのまま垂直に高速で走ることが出来たりとアグレッシブで尚且つスピード感もあるので、移動の気持ちよさはピカイチ！

この移動の気持ちよさについては発売直後辺りではTwitterでも散々話題になりましたから、プレイしておらずとも見た事はあるんじゃないでしょうか？

 ありがちも良いところですが、私が好きなのは高所から落ちて地面スレスレでスイングしてビル群を散歩するやり方。シンプル故に気持ちが良い

オープンワールドに付き物のファストトラベルも使う事はほぼ無かった。移動が気持ちよすぎるから仕方ないね。

5回ファストトラベルを使うとトロフィーを貰えるんですが、それを獲得したのは大分あとの方でですね。

戦闘はバットマンアーカムシリーズで用いられたフリーフローコンバットシステムが元になっています。ただより身軽でトリッキーなスパイダーマンらしいアクションを多く取り入れられている。

基本的には素手による格闘がメインですが、バットマンの戦闘と違い妙にテンポが速い。そこに糸を絡めた

ウェブを発射し身動きを止めたり、オブジェクトに糸を飛ばし投げるなどとスパイダーマンらしい飛び道具(？)も可能だ。


さらには糸に電気を伝えて敵を痺れさせたり、一度発射したウェブを拡散させるガジェットも豊富で進めれば進めるほど戦闘が楽しくなります！

ただボタン操作自体は簡単ながら、雑魚であろうと団体で来られると一発一発がそれなりに痛い事もあって舐めてると普通に死ぬ緊張感も良い

ていうか最初は操作がおぼつかないせいでかなり死んだ.....

キングピンで苦労したアクション下手人は私だけではないハズ.....ですよね？

色んな技をダイナミックに気持ち良くキメられるので雑魚戦は最高に面白かったです。



逆にボスが絡むイベントや戦闘ではプレイスタイルに制限がかけられてしまう所もありますが、どれもアメコミらしい(ていうかアメコミだし)個性の塊のような奴らなのでボス固有のモーションやカメラワークなど、映像としてはやはり派手で映画さながらの大迫力！

ただ、やはり雑魚戦などに比べると戦い方の幅が広いとは言えず、やや単調になりがちかもしれません。

スーツはレベルアップや特定のサブクエをクリアする事によってアンロック可能になる。

スーツの種類はアメコミで登場した有名所のものや映画版に登場したスーツ、さらにはアニメ調のグラフィックになりまるでアニメのスパイダーマンが現実世界に飛び出して来たようなプレイまで楽しめます。

↑↓スパイダーマンホームカミングのホームメイドスーツとインフィニティウォーのアイアンスパイダー

アニメ調グラフィック、このイレギュラーな感じ堪りませんな


それぞれアンロック時にスーツ特有の技が設定されています。しかし完全にスーツ固有のものという訳でなく、アンロックしたスーツであれば外見と能力をそれぞれ選択可能

スーツは好きだけど能力が微妙だから.....と渋々見た目を捨てる必要が無いのは良いですね。

好きなスーツ、好きな能力を自分で選択しましょう！

一番分かりやすいもので言うとアベンジャーズタワーが登場します。

そのほかドクターストレンジに登場するサンクタム、ブラックパンサーのワカンダ大使館など同じマーベルヒーロー達の痕跡(？)が所どころに散りばめられています。

もしかしたら、今後ゲームだけのユニバース(世界線)も作られていくのでは？と昨今のMCUを見てる内の1人としてはワクワクしますな。

③苦にならない収集要素
オープンワールドの面倒な要素の一つに収集というものがあります。これはあっちにこっちにと長い時間をかけて歩かされて対して面白みの無いものをゲームのコンプリート要素だからと割り切ってやるものです。
というと流石に語弊があり過ぎますが、下手なオープンワールドだとそのような作りの物がよく見受けられる

本作の収集は初期状態であると、どこからでも入手出来る箇所にアイテムが置かれており尚且つ内容もスパイダーマンのファンの書いたイラストや過去の出来事を表すものなど、スパイダーマンを知っていればより楽しめるようなものが多く集めるのが苦になるレベルではありませんでしたね。


少なすぎなく逆に多すぎなくのちょうど良い配置数だったと思う。オープンワールドの収集要素としては合格点だろう。
うん、何様なんだろうね。

メインのスパイダーマン操作のほかに、ストーリー上で別のキャラを使うパートがあります。これが

スパイディの様に戦えない為ステルス行動を求められる。それだけならいいが、いくらなんでもガバガバ警備過ぎてギャグと思える内容

これでステルス厳しめだったらそれはそれで嫌だけどもね。

あんまりステルスとしてのゲーム性はあまり感じないし、そもそも面白いパートという訳にはいきませんでしたね.......
ただスパイダーマンが助けに来てくれたりすると、いつもは操作しているスパイダーマンを客観的な視点で見れる点においては楽しませて貰いました。こう映るのかぁ........ってね。

これも小さな問題？かも知れませんが、本作のフォトモードの起動の仕方はOPTIONボタン→フォトモードを選択

フォトモードに対応しているタイトルの多くは、L3とR3ボタン押し込みなど短い工数で起動出来るだけに、起動に若干の手間がかかるのは勿体無い

良いシーンやアイデアを発見し、慌ててOPTIONボタン押したら少し遅れてしまい本来撮ろうとしてた角度からややズレ気味になったりなど、弊害がある。

今年遊んだゲームの中でも特に面白いタイトルでしたね、不満点が限りなく少なく
ほぼ完全にスパイダーマンになりきって気持ち良いアクションを振る舞える点においては、キャラゲー最高峰ではないでしょうか？

インソムニアックゲームズはラチェクラなどで小学生の頃からお世話になってる安定のスタジオって印象でしたが、まさかここまでの技術力を持っているとは.....恐れ入った

ゲームビギナーの人に勧め易いタイトルとしても優秀ですね。ゲームとして面白い事はもちろんネームバリューもあり、そのまま映画の話にも持って行き話を広げやすいですし♪(なんの話だ)

買って損はしないゲームです。