良い点
・マップがステージ型に。
まず前作のマップは地球の地下世界を冒険するという設定のこともあり、エリア間の移動は地続きになっていました。
エリア1⇔エリア2⇔エリア3
みたいな感じ
それが悪いワケでは無いのですが、アイテムの取り逃しが後半になって発覚した場合はわざわざ目的のエリアに行く為別のエリアを経由する必要があり、面倒な移動をさせられたことも多々ある。
それでも取り逃がしなら自分の失敗と思えばまだ気休めになるがそれでもちょっとね.....
今作は舞台が宇宙、舞台も各惑星って事もあり一つ一つのエリアが独立した存在になっているので無駄な移動が大幅に省けた
あとエリア間が地続きじゃないと広すぎて道迷いにあう心配もなくて良いよね、探索型アクションだと私は毎度迷子になりやすいもので...
とは言ってもブラスターマスターは探索アクションの中でもとりわけ広いワケじゃないので、迷子の心配はそもそもあまりないんですけどね。
・ダンジョンパートは正統進化
ただ前作の見下ろしパートはジェイソンがずっと銃を構えながら移動、のそのそ歩くなどお前ホントに戦車かおぉん!?
とツッコミたくなるほど爽快な移動を魅せるソフィアの横スクパートに比べると、華に欠けるパートでもありました。
今作ではジェイソンは移動時は走る様なモーション、銃も使用する時だけグラフィックが表示される様になりました!
そして、見て分かる通りマント装備!
男の子は皆マント付けたヒーロー好きでしょ?実際移動でゆらゆら揺れるので移動速度は特別速いワケじゃないけど、爽快に感じる
とは言っても、そこらへんはあくまでも見た目上の問題。ゲームシステムとして追加されたものがカウンター
敵が攻撃してくるタイミングでボタンを押すとスローになりこちらから射撃を行えるというものでカウンターという若干敷居高そうな名称とは裏腹に、使いやすくそして爽快と言うこと無しだ。
なので攻撃頻度の高い敵が複数いるとほぼ一方的にカウンターを決められ気持ち良い、カウンターゲージは有限ですがそのうち回復していく。
・ガイアシステムによる
本作では新たにガイアシステムと呼ばれるシステムが搭載されており、高い所から地面に着地するとその衝撃をエネルギー(SPゲージ)に変換するものである
サブウェポンやホバーで消費するSPゲージは、ほっといても回復しない仕様になってしまい回復させるには着地を使ってエネルギーを溜めるか、全て使い切ってクールダウンを待ち全回復を待つ方法の2つがある。
しかしながらクールダウン中は一切SPゲージが使えない上、メインウェポンも蚊ほどの威力しかない
その為いかにして着地を使いSPゲージに変換させるかが鍵であるのだが、動き回りエネルギー残量を気にしながらの戦闘は意外とアグレッシブで楽しい。
・演出が大幅アップ
前作もオリジナルとはだいぶ違うストーリーのようですけど、一応の基盤という物があっただけに上手くアレンジされたストーリーなのでしょう。(何この憶測でしかないクソ分析は....)
ただ今作の2はオリジナル版が存在しない事を良い事に、インティクリエイツがあれやこれやとやりたいことをとことんやったという印象を強く受けます。
上で挙げた探索面においての仕様変更もそうだが、まずはブッ飛んだ新キャラたち
ジェイソンやイヴと同じく、MA(メタルアタッカー、モビルアーマーではない)であるパイロットとサポートロイド達で特別大きな関わりとか会話イベントが多いといった目に見えた関係ではないもののそのインパクトや強いキャラクター性には惹かれるものしかない。
リメイク元のメタファイト制作のサンソフトが手がけた"いっき"モチーフであろう二人組
リメイク元のメタファイト制作のサンソフトが手がけた"いっき"モチーフであろう二人組
謎の生命体過ぎるウザ系巨乳の草
目隠し系ロリっ娘
しかしこうして見ていくと登場する女性陣は見た目が凄いのばかりだが、本作をプレイする人はもれなくオタクだから、皆喜びそう
メインヒロインも今作では体を侵食されつつあり、だいぶ上級者向けになっちゃうし。そして何と言っても真エンドルートが素晴らしいのなんの....
クッソ細かい様な設定が盛り込まれてるワケじゃないんですが、男の子ならこういう展開燃えるよねって要素がふんだんに詰め込まれている。
またジェイソンとイヴの関係性も1からそのまま続いてるだけありかなり親密になっていて、前作の様な記号的な主人公とヒロインでは無くよりボーイミーツガールを押し出したものになっていて前作ファンは必須プレイな続編!
毎度の事ですがストーリー上のことになると抽象的な表現しか出来なくてごめんなさい....
だって真エンドのネタバレしたくないんだもん.....
悪い点
・そこまで必要か?小惑星要素
最初に挙げた様に本作は舞台が宇宙で、訪れる各惑星を冒険するのがメイン
しかし時折探索中に小惑星の座標データが手に入る事が多々あり、これがあれば座標が標された小惑星へ行き探索する事が出来る様になっている
何ともワクワクするシチュエーションだが、これがそうでもない。(あくまで個人的には)
大体一つの宙域にメインとなる惑星1つと小惑星が3~4つずつで構成されている
そこからも分かる通り、結構頻繁に小惑星の座標は手に入るのだ。そして小惑星自体は"小"惑星の名が示す通りマップが広いワケでは無く、肩すかしを喰らう事もしばしば
何より小惑星の座標を手に入れ、その小惑星でまた別の小惑星の座標が手に入った時は怒り心頭だった。
そういうお使いじゃなくて、こちとらソフィアやジェイソンのパワーアップパーツが欲しいんだっつーの!!!!
そういうお使いじゃなくて、こちとらソフィアやジェイソンのパワーアップパーツが欲しいんだっつーの!!!!
無駄な水増し感があり癪に触りましたね、メインの惑星だって迷うほどの広さじゃないんだからそこに付け加える様な形で追加させれば良かったのでは?
・横スクパートが....
ソフィアを操作する横スクパート、前作同様基盤は同じなので面白いには面白いのだが前作で気に入っていた要素が幾つか削られており個人的に寂しさを隠せずにいる。
そのうちの一つがソフィアのウォール機能、蜘蛛みたいに壁に張り付いたまま移動する姿はまぁキモいにはキモいが、これを手に入れた時は移動範囲に天井が加わったのが嬉しかったのを覚えている
続編だとしてもまたそのへんの機能がごっそり抜かれて、再び弱い状態からスタート
なんてゲームだってあるのでそれなりに機能が前作から引き継がれてスタート出来るのはありがたい事だが、前作以上にインパクトのあるメインウェポンやサブウェポンが今作では見つけることが出来なかった
これは好みによるものだろうが、残念である。
ちなみに一番残念だったのは前作でそのインティクリエイツらしい無駄に凝ったアニメーションを魅せたアクセルブラスト
それが今作のは....なんかそこまで気持ちが昂れない元気玉みたいなアニメーションでどうも...
最初手に入れた時のテンションと実際に使った時のテンションの差よ....
まとめ
前作ブラスターマスターゼロはリメイク元がある事から、基盤を残しつつより現代でも遊びやすく親しみやすいストーリーに調整されていました。(リメイク元をプレイした事無いのに知ったような事いってすみません)
今作はその続編に当たりますが、ほとんどがオリジナル要素でインティクリエイツらしいクセがどこかしこに散りばめられている。個性的なキャラ達と王道で熱いストーリーを望むのなら、是非1をプレイしたあとに2もプレイして欲しく思う。
ただ全ての面において1より優れているかと言われると意外とそうでもなく、ことストーリーにおいては2のが面白いが探索面やウェポンの違いなど、所謂好みとも言える要素だがこれらの点から1の方が面白いという人も一定数居るだろう。
実際、より肩に変な力を入れずに楽しめるのは1であろう。もちろん元々本シリーズは気軽に遊べる事を前提にしていての話ではあるが......
ともあれ、このクソレビューを見てるって事は既に1をプレイし2が少しでも気になってる人がたどり着いてる可能性が高い。
だったらこんな文章読むんじゃなくて買って!値段は前作同様税込み980円、損はしない買い物です。
参考までに私はクリアまで10時間くらいでした