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手頃な操作感でしっかり気持ち良いパルクールアクション

パルクールアクションは視野が狭い上視点の動きが激しい事からも取っ付きにくそうなジャンルの一つと思われても致し方ない。本作は一人称視点なので尚更の事
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ただFPS視点ということから複雑な操作を想像しているのならそれは間違いです。本作の操作はもっと単純で移動やカメラ操作を行うスティック、攻撃を行うR2、ジャンプのR1、フックを掴むL2、しゃがみの○、スキルのL3
とアクションに使うのはこれらのみ。なお多いと思うか少ないと思うかは人それぞれだが私はお手軽な
ボタン数だと思う。
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もちろんゲームに普段から触れているかどうかで難易度は違ってくるかもしれませんが、こんなブログのややマイナーゲーの記事読んでる時点であなたはある程度ゲームに触れている事と存じ上げますから安心してプレイして下さい

個人的には同じパルクールアクションのミラーズエッジよりもだいぶ操作はマイルドで、それでいて上手くプレイ出来た時の爽快感もかなり高い。(ミラーズエッジは基本攻撃とか出来ないから比べるのも変なのだが)
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あと動きが変に高速過ぎないのがいいかも知れません。
プレイ動画とか見ると動きが速いと感じるかも知れませんが、実際プレイしてみるとそこまで高速の移動速度ではなくむしろ主人公がサイバーニンジャという割にはややゆったりにすら感じるスピードです。場面によっては瞬間的に速い所もあるが基本的には付いていける速さ。
そのおかげか咄嗟の操作に対してある程度余裕を持ったリアクションを返すことができるのが嬉しい

カタナによる攻撃も最近FPS視点のゲームでもありがちなコンボみたいのはなく、ブンブン振るだけの単純操作で普段から少ない脳みそのリソースを割り当てないで済むのは助かる。そもそも敵は一発で死ぬのだから接近コンボなんてあっても無用の長物にしかなりませんけどね。
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敵を倒すパートも十分楽しいが、パルクールアクションを取り入れたゲームで忘れちゃいけないのがアスレチックなステージ構成
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本格的なアスレチックなステージとなると敵は配置されず、完全に気持ちよくステージを駆け抜けだけのゲームになる。動く足場や壁走り、フックポイントなどパルクールならではの文字通り縦横無尽な移動を敵に殺される心配もなくびのびと遊べる訳ですね。(ただし落下死とトラップ死はある模様)

敵のいるステージとアスレチックのみのステージは基本的にはほぼ交互くらいに構成されてるので、張り詰めた緊張から解放されての移動パートは気持ち良さの良い配分だと思います。



緊張感溢れるHP1同士の戦い、でもリトライは超快適!

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↑クリアまで何度もみる事になる画面

本作に登場する人物は敵も自分も全て一撃で死んでしまうHPザコばかり。主人公お前そんな有様でサイボーグニンジャって恥ずかしくないの?というのは置いといて、実際かなりの緊張感をもったプレイになる。

死亡数はそりゃプレイヤースキルに大きく左右されはするものの、中々の回数の死を重ねていくことになるでしょう。私も基本ゲームはヘタの横好きプレイヤーだから死ぬわ死ぬわのオンパレード
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ただ死んでもチェックポイントからやり直しなだけで、尚且つチェックポイント自体も比較的頻度高めに置かれている為死に覚悟で色んなルートや戦術を試し、その総決算としてその区間を突破する楽しさがそこにあり実行に移せた時の気持ちよさは何事にも代え難い。

一見直感的な操作や反射神経が物を言うゲームに見えるかもしれませんが、ステージの構造や敵の配置を頭に叩き入れ時には理詰めで攻めるのが案外楽しかったりしますね。ちょっとしたRPGよりも全然頭使ってゲームしてる感じがしてステージクリア後は勉強した事がしっかり試験に反映出来た期末試験後みたいな気持ちよさ(分かりづらい)
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ストーリーや演出が秀逸だったり、画期的なシステムを備えた素晴らしいゲームも私なりに色々プレイしてるつもりですが、本作はゲームをプレイしてるって感覚をここ最近では最も感じられました。

視点が全く異なりはしますがホットラインマイアミAPE OUTみたいなゲームが好きな方であれば恐らく本作もハマれる素質はあるんじゃないでしょうか?
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案外優しめな救済措置

本作に登場する敵は色々な種類がおり複数だったり組み合わせ、ステージの構成でも難易度は大きく変わっていきますがいずれも苦戦する事が多い。最初こそ普通に銃を一発ずつ撃ってくる敵ばかりなのに、中盤以降は.....
連射してくる敵
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ワイドショット撃ってくる敵
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こちらに高速で接近してくる敵
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シールド持ちの敵
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パリィでしか攻撃チャンスのない暗殺者型の敵(パリィ受け付けはそうシビアではありませんが....)
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ともう完全にこちらを殺しに来ているのだが、だからこそ燃えるってもんよ!!!!!!リトライ上等じゃボケェえええええ!!!!

って人もいるでしょうが流石に死にまくるとそんな気力も続かないもので、そんな時の頼みの綱がスキル。ストーリー経過で少しずつ習得していく技で最終的に4つほど覚えられます。
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周りをスローにして近くの敵を場合によっては複数倒せるものや、飛び道具含め色んなものを跳ね返す衝撃波、同士討ちを狙うハッキングなど色々ある
 スキル自体が便利で強いってのはそりゃそうだろって話ですが、本題はここから。このスキル使用に必要なゲージ、実は途中で死んでも死ぬ直前まで敵を倒して得たゲージ分はリトライ時に引き継がれるんです。
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大抵チェックポイント制を採用してるゲームってチェックポイントにたどり着いた時の状態をリスタートポイントとし、その後どんなに頑張って死んでも完全に時間が巻き戻るだけだったりしますが、本作は頑張った分のゲージはしっかり残っているので切り札となるスキルがいつでも使える状態にどこからでももっていく事が出来る

ただこんな強力なスキルがあっても難しい場所はそれなりに難しかったりするので、そこはまぁ頑張ろう!!!どんなに死んだところで難易度を下げますか?とか聞かれたりは一切しないので最終的には根気が必要だ


あくまでコレクション要素でしかない収集

これは人によって良い点であるか悪い点であるか分かれそうな所ですが、この手のゲームにはステージ中に散りばめられた収集物の回収というものがある。一見おまけ要素としての側面が強いが中には例えば体力UPだとかキャラのステータスに付与を与えるアイテム何かが用意されているゲームもあります

本作はそういったステータスに関わる収集関係アイテムは一切置かれておらず、四六時中みる事になるブレードやグローブのスキンなど見た目や世界観についての説明が書き記された収集物のみと割り切ったもので、終盤になってステータス付与アイテムを全然集めてなかったおかげで苦戦したなんてことは無く、プレイヤー全員に平等の難易度が与えられているのが良いよね。
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本作で唯一キャラの能力を引き上げられる要素がアップグレード
これはステージクリア毎に少しずつ増えてくるブロックを使って、主人公を強化していくもの。プレイしていけば自然と全てのブロックが解放される

なんかこれロックマンエグゼのナビカスタマイザーみたいで良いよね.....付け外しはいつでも出来るのでスキル以外で救済措置があるとしたらこれがそれに当たるのかな?
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日本語字幕である事

まず一番に挙げられるのがこれ、吹き替えはなく日本語字幕のみのローカライズなので話についていきづらい。見ての通り一人称視点でぐいぐい動くゲームだからアスレチックの途中で会話が始まったりするといや....今こっちプレイに集中してっから!!!!字幕見る暇無いから!!!
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ってな具合でもう全然会話が頭に入っていきません。ステージの区切りの良いところで会話が始まる時はじっくり止まって会話に集中することも出来るしストーリー追いたいならそれが一番最善ではありますが、やっぱテンポが悪いので私は途中から完全にストーリーは無視する形でプレイしてましたw

なので普通に考えたら悪い点で間違いないのですが、個人的にはそこまで悪い点とは言い難かったりする。ゲームプレイ部分だけでストーリーが分からずともおつりが来るくらいには面白かったからです。こんな感覚はDOOM以来になりますね


ラスト付近のアスレチックステージ

これについては完全に私の好みとなってしまい申し訳ないが、終盤で挑むサイバー空間のアスレチックコースが苦手過ぎて何度も死んだ。多分クリアまでで一番死んだかも知れません。

敵を倒すわけじゃないので、ゲーム内のスキルなんかも関係無く完全にプレイヤースキル依存で突破しないといけない。中でも動くウォールランは特にキツく何かこれまでのアスレチックと毛色が違ってステージ作った人の意地の悪さを詰め込んだ様な構成でしたね。
若干こじつけ臭くなってしまいましたが、ここばかりはものっそいストレス溜まってしまいましたのでちょっとくらい吐き出させてくれ

とりあえずここ作ったやつ
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ただ実際、同じく本作をプレイしてるフレンドはそのステージをクリアタイムから見るにあまり苦労しないで突破している様でしたので、私がそのコース苦手過ぎるだけだった可能性もあります。


まとめ

本作がCSで発売されるのを知った時から期待してると共に、難しいゲームなんじゃないかなという不安が常にありました。Steam版が発売された時には予想通りの難しさだったらしく本作を購入する意志は変わらないまでも少し怖い気持ちでいっぱい。

ただ蓋を開けてみると私みたいな下手くそでも、回数をこなせばスタイリッシュに敵を殲滅して回れる努力が実を結ぶゲームデザインが見事ハマり最後まで楽しくプレイが出来ました。ま、先ほど挙げた終盤のステージは除きますがねw

こういうゲームってPVみたいな華麗なプレイが実際プレイするとかなり難しく、結局チキンみたいな見応えも糞も無いプレイしてる本人ですら顔を覆いたくなる様な悲惨な状態になってしまうゲームもありますが、少なくとも本作は違います!!!!!
僅かな間だけだとしてもスタイリッシュなプレイは決められる様になるので、PVを見て惚れたら買ってみてはいかが?